「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」
by カール・フォン・クラウゼヴィッツ
「戦争とは戦闘だけではない。
領土問題は戦争によってのみ、解決出来る。
故に、戦闘に依らない政治や軍事力のプレゼンスによって・・・」
by ロベルト・ジーコ・ロッシ
皆様、こんばんは!
尖閣諸島を巡る話題に、最近は、事欠きません。
石原都知事が、尖閣諸島を東京都が買い取ると発言し、寄付金が6億を越した
のにも関わらず、大手マスコミが「報道しない自由」を行使しています。
この件もシナによる立派な思想・浸透的侵略戦争と言えます。
石原都知事 尖閣購入「日本全体のため」弱腰政府に“怒”
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/04/19/kiji/K20120419003073670.html
スポニチ
訪米中の石原慎太郎東京都知事が17日、東京都による沖縄県・尖閣諸島の買い取り方針について「日本全体のためになる」と意義を強調した。ワシントン市内で記者団に語ったもので、領有権を主張する中国の強硬姿勢に「何で日本政府や日本人は反発しないのか。半分宣戦布告みたいなもの」と述べ、日本政府の対応を批判。新党結成を視野に入れる中、民主党政権の弱点である「外交」で揺さぶりを掛けた。
「私は言うべきことを言った。これは誰かがやらなければならないことだ」。表明から一夜明け、石原氏は実現への自信をみなぎらせた。
「今回のワシントン訪問は必見だ。新党なんかじゃない。物凄い話が飛び出るぞ」。共同電によると、3月中旬、石原氏の側近は尖閣購入のアイデアは漏らさないまま周囲に予告していた。発表の舞台に選ばれたのは米国を代表する保守系論客が集うワシントンのシンクタンク。事前にシンクタンク関係者と綿密に打ち合わせ、記者団との応答要領も用意していた。反応の大きさに側近は「インパクトは予想以上」とほくそ笑んだ。
石原氏は中国の強硬姿勢に「何で日本政府は反発しないのか。半分宣戦布告みたいなものだ」と“ケンカ上等”の対中戦略で日本政府を批判しながらヤル気満々。
一方、政府は防戦に必死。野田首相は18日、衆院予算委員会で「あらゆる検討をしたい」と、政治問題化を極力回避したい考えながらも尖閣諸島の国有化について言及。これにも石原氏は「さっさとやればよかったんだ。こちらはもう(地権者との)取引が終わる。持ち主が国が信用できないから東京都ということだったんだ」と斬り捨てた。購入を国と相談するかどうかについては「都が決めたことについて政府におうかがいを立てることはない」と否定した。
購入後の管理の在り方や利用方法については、島周辺での漁業資源開発を挙げた。「沖ノ鳥島だって漁船がたくさん行くようになって、外国の船が来なくなったんだ」と日本全体の利益になることを強調した。
後略
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東京都の尖閣諸島寄付金は6億円を突破、「国民の意思の指標」となる寄付方式を採用
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120516/308877/?rt=nocnt
2012年5月16日
東京都が尖閣諸島を購入する資金を募るために開設した「東京都尖閣諸島寄附金」が5月14日までに6億928万2032円に達した。振込件数は4万5089円で、1件当たり1万3500円に上る。
寄附金の口座が開設されたのは4月27日。前日までの入金が確認された寄付金の総額と振込件数が東京都のホームページで毎日昼前に更新されている。
後略
尖閣諸島をシナの手から守るのは、
自衛隊の公開演習の場所に尖閣諸島を追加して発表するだけで
OKだというのが、ロベルトの持論です。
海上保安庁の船に漁船と公表されているシナの軍艦が激突してきた
尖閣諸島の事案が起きた2010年10月31日に、ロベルトはエントリー
「追記 尖閣諸島防衛戦略 - 領土問題はゼロサム・ゲームだ!」
http://yangkuma.blog81.fc2.com/blog-entry-262.html
で、その考えを表明しています。
なぜなら、クラウゼヴィッツ流の
「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」
という考え方からいけば、軍隊同士の戦闘行為までは行われていない
戦争状態である2国間で軍隊を配置出来る領域とは、自国領であると
言うのが、明白な論理的な結論だからです。
(続く)↓
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☆ ニューヨークタイムズ・ベストセラー1位
今回は、ニューヨークタイムズ・ベストセラー1位の書籍をご紹介します。
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ロベルトは、大学時代に、クラウゼヴィッツの「戦争論」を読みました。
戦争を政治経済外交と同様に社会の一分野として論理的に「戦争の本質」
を導き出そうとする、その姿勢に感銘を受けたのを今でも覚えています。
さて、そんなクラウゼヴィッツ流の確かな考え方を無料で学べるありがたい
メルマガが存在します。
その名も・・・
日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信
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このありがたいメルマガ「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」で
尖閣諸島周辺海域の戦争について興味深いエントリーが有りましたので
一号丸ごと転載します。
戦闘に依らない軍事力のプレゼンスによって尖閣諸島は日本領土だと明確に
敵国に表明出来たのも一般的には敵国No1だと考えられている亡国のあの
出来事だったとは・・・・・・・・・
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├ 2012年05月03日■北朝鮮ミサイル騒動の"意図せぬ"!?大戦果■
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-▼今日のChoke Point▼-
1:「テクノロジー」が孕む本当の意味
2:「抽象度の高い思考」の重要性
3:死せるクラウゼビッツ、生きる現代人を動かす…
-▲ ▲-
#チョークポイント - Wikipedia ( http://goo.gl/z1J9z )
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冒頭から唐突であるが、実は縁あって、私は本年度より
「日本クラウゼヴィッツ学会」(http://www.clausewitz-jp.com/)
という研究団体のお手伝いを本格的にさせて頂くことになった。
私がこの光栄なるオファーをあえて受けさせていただいたのは、
カール・フォン・クラウゼヴィッツ(一七八〇~一八三一年)という
偉大な軍事思想家の研究が、我が日本では
世界的レベルと比べて大きく遅れており、
この危機的な事実を私自身がイギリスに留学していた頃より
長く懸念していたからでもある。
私の專門分野は「クラウゼヴィッツ研究」ではないのだが、
幸いなことに、私の周囲にはクラウゼヴィッツ研究を行っている
優れた専門家が多数おり、その方達との交流によって得た
貴重な知識やヒントなどを、日本におけるクラウゼヴィッツ研究に
ぜひとも活かしてもらいたいと考えたからだ。
クラウゼヴィッツによる数々の格言・名言の中でも、
「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」
という一節は、最も有名な「至言」というべきものであろう。
今回の「アメ通」では、読者の皆さんにこの言葉を意識しつつ、
これから私が展開する分析を聞いて頂きたいと思う。
-*- -*- -*-
今回の分析の対象として取り上げたいのは、
北朝鮮の「人工衛星」打ち上げという事案についてである。
このトピックスについては、
結果としては「打ち上げ失敗」というあっけない幕切れで終わったことや、
国内大手メディアにおける評論家や専門家たちによる分析が
ひとまず出揃ったということもあり、
いささか「旬」を過ぎたのでは?と感じる読者も多いだろう。
しかし、ここであえて私がこの案件に言及するのには、
それ相応の理由がある。
振り返ってみれば、今回の日本の専門家や評論家たちによる分析のほとんどは、
「日本の自衛隊は、北朝鮮の"人工衛星"を本当に撃ち落とせるのかどうか」
という観点・論点からのものばかりであった。
これはつまり、防衛省側が用意したPAC3やイージス艦搭載のSM3などの
「迎撃ミサイルの性能」という、
いわば「技術的な問題」に終止していたものが多かったということだ。
いわゆる「リベラル派」ないしは「左翼系」
と称されることの多い国際政治評論家や軍事評論家の方々には、
特にこのような傾向がみられたのだが、彼らの議論の典型的な例としては、
「ミサイル防衛システムは実は命中率が低い、沖縄に配備したのは単なる気休めだ!」
「こんな無駄なことに投資している自衛隊・防衛省・それに日本政府はダメだ!」
というような批判が展開されるパターンが多かった。
もちろん「技術」的側面からの分析アプローチとしては、
このような批判のロジックにも妥当性があるように思える。
しかし今回は、「沖縄に自衛隊が展開する」という
いわゆる「リベラル派」ないしは「左翼系」の方々にとっては、
まったく"面白くない"事態が一気に進んでしまったわけで、
彼らが主張するような「何も効果を発揮しない兵器」を、
ほんの数ヶ月前には「配備するのは絶対に不可能」と思われていた
沖縄県の石垣島にまで配備することができてしまったわけである。
つまり、彼らの分析で決定的に欠落していたのは、それらの装備が
「なぜ沖縄の、しかも石垣島に」配備されなければならなかったのかという
「政治的」かつ「戦略的」な面の分析である。
-*- -*- -*-
「なぜ、沖縄/石垣島だったのか?」ということを考察するとき、
「北朝鮮が発射に失敗して破片が落ちてくるコースに位置しているから」
という分析はたしかに妥当であるし、
メディアでは一般的にはそのような説明が主流だった。
ところがここで、「アメ通」読者の皆さんには一歩踏み込んで考えて頂きたい。
これまで私が主張してきたことの繰り返しになるようで恐縮だが、
発想や視点をほんの少し変えてみて頂きたいのである。
今回の本稿で皆さんに提示してみたいその視点とは、
日本国内ではなく、周辺国のリーダーたちの視点である。
彼らの目には、今回の一件はどのように映ったのだろうか。
たとえばあなたが中国のリーダーであったとしたら、
今回の件をどう捉えるだろうか。
たとえば初めて自衛隊が配備された石垣島である。
ここは地政学的に日中間の懸案となっているあの「尖閣諸島」から、
実は最も近い距離(一七〇キロ:東京~小淵沢IC間の距離)にあるのだ。
このような"きな臭い"ポイントに
世界最先端のミサイル防衛システムを展開・配備するということは、
中国側にとっては、具体的にどういう意味合いを持つのだろうか?
先に結論を言ってしまうと、これは、
「日本は北朝鮮の事案のついでに、石垣島まで自衛隊を展開できることを示し、
尖閣諸島を中国に渡さない、という強い意思表示をした」
ということなのだ。
「アメ通」読者の皆さんならば、もうお察しのことだろう。
中国側からすれば、石垣島への自衛隊展開は、
日本からの強烈なメッセージとなるのだ。
もちろん日本政府・防衛省・自衛隊等の関係者が、
このメッセージの発信を、
どこまで「意識的」に狙って行っていたのかはわからない。
だが、ミサイル防衛システムという
「軍事テクノロジー」が内包する「政治的な意味合い」については、
少なくとも日本よりは敏感な中国は、その反応をしっかりと見せている。
たとえば中国国営の新華社通信は、三月三一日付けの記事において、
北朝鮮の人工衛星打ち上げ事件と、
日本の「軍拡化」および尖閣諸島問題の流れ(=日本側の領有権の強化の動き)
には関連性があることを指摘している。
▼【参考記事】コラム|21世紀の日本と国際社会
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2012/445.html
※リンク先の記事本編後半部分に新華社通信の記事が紹介されている。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」いる我が日本が、
どのような真意をもっていのかどうかに関係なく、
中国側からすれば、今回の石垣島への迎撃ミサイル部隊の配備は、
表向きの標的は「北朝鮮」でありながら、
その真の狙いは中国への牽制であると認識しているはずだ。
そしてこのように考えるのが「リアリスト的」な思考であり、
それが冷酷な国際政治の場での常識である。
更に身も蓋もない表現をしてしまえば、
今回、「北朝鮮のミサイルを迎撃する」という
これまでの「日本的」対応と比べると
いささか「過剰」とも取られかねない意志を日本側が表したということは、
日本固有の領土である尖閣諸島を虎視眈々と狙っている中国に対する、
自衛隊が発した「威嚇」であり、「抑止を狙った行動」だった、
ということも言えるのである。
ところが日本国内の主要メディアの中で、
このような視点から今回の問題を捉えて考察しているものを、
私は寡聞にして知らない。
-*- -*- -*-
さて、ここからが今回の「アメ通」の本題である。
ではなぜ日本の専門家や主要メディアで、
このような分析が為されないのであろうか?
この答えとして特に私が強調したいのは、
我々日本人の一般的な認識である。
なぜならわれわれが「テクノロジー」というものを考えるとき、
実はそこには「思想」や「世界観」そして「政治」という意味合いが
色濃く染み付いている、という認識が決定的に欠けているからだ。
上述したように、日本のメディアや専門家たちの多くは、
PAC3やSM3のようなミサイル防衛システムという「テクノロジー」を、
単なる「道具」という一面的な見方からしか捉えておらず、
飛んできたミサイルを本当に撃ち落とせるのかどうかという、
具体的な「スペック」や「性能」の話ばかりにフォーカスしていた。
ところが「道具」としてみたときの厳密な使用性能や、
技術の先端性というものは、
軍事技術という面だけで考えるともちろん重要ではあるのだが、
これが国際政治における影響力という話になると、
そのプライオリティは決定的に変わってくる。
国家というものが最も欲しているものは、あくまでも、
「それは政治面で本当に効果を発揮するのかどうか?」
という点にあることは、
「アメ通」読者の皆さんならば容易に理解して頂けると思う。
特に、ミサイル防衛システムのような
軍事に関する「テクノロジー」には、
日本人が思っている以上に、
「政治」という意味合いがこびり付いているものなのだ。
冷戦時代の核抑止の例などでもわかるように、
軍事テクノロジーを「実戦で使わない」、
つまり「道具」として使わないほうが、
「政治」的に大きな効果を発揮することは多いのだ。
魑魅魍魎が蠢く国際政治の現実から見てみると、
「日本がミサイル防衛システムを沖縄に比較的スムーズに配備できた」
という厳然たる事実は、とりわけ、中国の国防エリートたちにとって、
潜在的な「政治」的インパクトはかなり強かったはずである。
実のところ、今回の北朝鮮によるミサイル騒動のポイントは、
「実際に撃ち落とせたかどうか」ということではなく、
「石垣島の自衛隊のプレゼンスが、この地域のパワーバランスにどう影響したのか?」
という点に「重心」があったのだ。
「テクノロジー」というものについての認識や捉え方の差で、
ことほど分析の結果が変わってくるものであるが、
その分水嶺、まさに「チョークポイント」となるのが、
思考の「抽象度の高さ」である。
ところが日本でエリートを自認している大手メディアや、
大多数の知識人たちでさえも、今回の一件では以前と同じように、
「道具の性能をベースに政治を批判する」という、
誠に滑稽で「抽象度の低い」分析をくり返してしまったのだ。
-*- -*- -*-
「テクノロジー」には思想や政治が含まれている。
そして、「国家が保有するテクノロジー」である「軍事テクノロジー」には、
それがさらに色濃く反映されるのだ。
最後になるが、私が冒頭でご紹介した
クラウゼヴィッツの至言の一節を思い出して頂きたい。
彼はあの言葉を使って、戦争と政治のつながりを強調したのだが、
この「戦争」の部分を「テクノロジー」におきかえても、
まったく同じことが言えるのだ。つまり、
「(軍事)テクノロジーは、他の手段を持ってする政治の継続である」
如何であろうか。
クラウゼヴィッツは現代においても
われわれに素晴らしい示唆を与え続けてくれているのだ。
(おくやま)
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■■■ ■■■
■■奥山真司プロフィール■■
横浜生まれ。日本の高校を卒業後、
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に入学。
地理学科および哲学科を卒業。
英国レディング大学大学院戦略学科で修士号及び博士号を取得。
コリン・グレイに師事した。戦略研究学会会員。
米国地政学研究家。戦略学博士
・筆者ブログ「地政学を英国で学んだ」
http://geopoli.exblog.jp/
・奥山真司Twitter
http://twitter.com/#!/masatheman
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私は「戦略」というものを個人的に研究している
単なる市井の一研究者にすぎないが、
数年前にあるところで「横綱論」なるものを語ったことがきっかけで、
いろいろな方々にこの理論について「もう少し詳しく語ってくれ」
と言われるようになった。
この「横綱論」を一言で簡単に説明すれば、それは
「人間の運の強さは人相として表れ、
それは相撲の番付表をつかってランク付けできる」
という、私が独自に編み出した人間観察のための理論のことである。
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(編集後記)
さて、今回の「アメ通」如何でしたでしょうか?
管理人は、もちろん今回も読者の皆さまより一足早く、
おくやまさんの原稿を拝読したわけですが、
ミサイル配備の話が、中国に対する強烈なメッセージになっていたとは…
正直、この認識は全くありませんでした…
ということをこの場をかりて告白させて頂きます。(笑)
抽象的思考…。確かに弱いです…。本当に耳が痛いです…。
さてさてさて、おくやまさんが翻訳された
ミアシャイマー著『なぜリーダーはウソをつくのか』
( http://goo.gl/xgvFu )
はもちろん!お読みになられましたよね?
管理人も先週末はじっくり読み耽っておりました。
これからお読みになろうとしている方もおられると思いますので、
おくやまさんには内緒で、読破のコツをご紹介します。(笑)
先週の「アメ通」でも、おくやまさんが少し触れておられますが、
必ずしも、最初から順番に読み進める必要はないと思います。
ただ、本書の前半部分は少々難しいと申しますか、
少し「固い」内容とは言えるので、もしかすると、
「ちょっと退屈だな…」と思ってしまう方もおられるかもしれません。
ですが…。その壁を乗り越えて(笑)、
第四章の辺りまで読み進んだころには…
ミアシャイマー教授の世界にグっと引き摺り込まれて…
後は最後まで一気読みです。(笑)
あまりに参考になりませんね…。失礼致しました。
管理人の与太話はともかく、
『なぜリーダーはウソをつくのか』
( http://goo.gl/xgvFu )
は、内容が面白いのはもちろんですが、
他のミアシャイマー教授の本と比べて、かなり読みやすいようにも感じるので、
「ちょっと難しそうだな…」と思われている方にこそオススメ致します。
このGWの必読図書としてぜひ!
(「アメ通」管理人)
▼『管理人Twitter』
https://twitter.com/#!/crfpfj
▼FacebookPage:リアリスト評議会「アメリカ通信」
http://goo.gl/cWtuY
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