【書評】 日本の地政学 北野幸伯(国際関係アナリスト) 著
【 書評】
地政学と言えばロベルトの世代では亜細亜大学の教授だった政治学者
倉前 盛通氏の本
悪の論理─地政学とは何か
https://amzn.to/3mNjlmC
が有名ですが、地政学(ゲオ・ポリティクス 英geo.politics)とは地理の
英語:geographyと政治の英語.politicsとを掛け合わせた造語です。
読んで字の如く政治には地理の影響が非常に強く出るのです。
例えばサッチャー政権時代の1982年にイギリスとアルゼンチンの間で
フォークランド紛争が起きましたが諸島の所有権を巡っての戦争でした。
一方、地球の反対側に位置する日本とアルゼンチンの間には今まで
戦争や紛争になった歴史は存在しない訳です。
又、外交の最重要項目に同盟締結が有りますが読者の皆様が良く
御存じの様に日露戦争の前に日本はイギリスと日英同盟を結ぶ訳
ですが当時最盛期を過ぎたとは言え世界の覇権国だったチャンピオン
国家イギリスとチャレンジャー国家ロシアがユーラシア大陸を股にかけて
グレートゲームを繰り広げている最中だった事情が有るにせよイギリス
が日本の傍に位置していたら同盟の前に日本が信長の時代に攻め
滅ぼしていたのは間違いありません。
事程左様に政治において地理の影響は非常に強いのです。
ロシアの外交官養成機関「モスクワ国際関係大学」で学んだ著者の
北野幸弘氏ですが1970年生まれなのでソ連が存在していた時代に
留学して、ソ連の崩壊を実体験しています。
このソ連崩壊は日本の歴史で言えば、江戸幕府終焉や第二次世界
大戦の敗戦に匹敵する事件です。
この実体験と大学の専攻をミックスしてロシア在留中に現在は60000部
を超えるメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」を立上げた方です。
https://www.mag2.com/m/0000012950
その北野幸弘氏が、この度12月20日発売予定の新著
日本の地政学
https://amzn.to/3hogpvt
を発売されます。
北野幸弘氏のビジョンを戦略の世界観で表わすと
世界観:2050年までに日本が世界から飢餓を無くすのを主導する
政策:21世紀の新しい戦勝国クラブに加盟し日本を自立国家にする
大戦略:「勝利の法則」を外交・同盟構築に生かし日本を戦勝国にする
軍事戦略:地政学の理論から日本を戦勝国にする「勝利の法則」を導く
になります。
確かに戦略の世界観の下の層に有る軍事戦略から一つ一つ実現して
いくと世界から飢餓が無くなりそうですね。
では、ここからは北野幸弘氏自らに語って頂きましょう。
この日本の地政学では、我が国が戦勝国になる方法を「地政学的に」
考察していきます。
2020年の夏、私は地政学を学び直していました。
「シ-パワー理論」のマハン、「ハートランド理論」のマッキンダー、
「リムランド理論」のスパイクマンに代表される米英系の地政学者達を
調べ直していて面白いことに気付きました。それは彼らが語ったことは
「自国の発展」や「自国を守る」ための「政策」あるいは「大戦略」だった
ということです。
「地政学の父たち」の生涯を学び直す中で、私は、「地政学は、国の
進むべき方向性を示す、実践的、実用的学問だ」と思いました。そこで
「地政学的にみると、日本の過去、現在、未来はどうなのだろう?」と
考え始めたのです。そして、誕生したのがこの本です。
P8~P13 序章 国家の大戦略を示す地政学 から抜粋
次にロベルトの気に入った所を述べましょう。
○ 中国は「東洋の○○だ」
地政学的な考察から中国は世界の、あの国と似ています。
そして、あの国の歴史をなぞる様に中国も歴史を刻んでいるのに
驚きます。では、中国の未来も同様に・・・
○ 日米戦争をアメリカが決断した瞬間
アメリカが日本を叩き潰そうと決断したのはスターリン・コミンテルンや
チャーチルのルーズベルト政権への影響力だけでなかった。
現代戦略家のミアシャイマーが述べる日米戦争をアメリカが決断した
瞬間と理由とは?
○イギリスの外交政策
イギリスは、かつては「日の沈まぬ帝国」と呼ばれる覇権国家でしたが
その絶頂期でもヨーロッパ大陸の各国に対しての外交政策は、○○
でなく「オフショア・バランサー」でした。
○100年前西洋で起こったことが東洋で繰り返される
日本がサバイバルする方法を過去の英独関係から学べるのです。
○落ち目のイギリスは、なぜ登るドイツに勝てたのでしょうか?
その理由はイギリスの外交革命にあります。
○安倍総理の功績
2012年11月に「反日統一共同戦線戦略」の発動で始まった日本と
中華人民共和国との最初の戦争を慎重に○○を避け○○を参戦
させる事で戦争を優位に好転させた。それは第二次世界大戦で
○○がした事と同じです。
○親中派バイデンでも米中覇権戦争は終わらない
中国共産党打倒は、もはや議会を筆頭としてアメリカの国論になって
います。ウィグルや香港の人権問題でアメリカは中国に制裁を科して
いますが、共和党だけでなく民主党も賛成しているのです。
○ナショナリストもグローバリストも「反習近平」という現実
ですが、「バイデンはグローバリストだから親中」というのは、賛成
できません。いえ、グローバリストたちは、ある時期まで確かに親中
だったのです。ですが、今は変わっています。
なぜ、そのことが分かるのでしょうか?
グローバリストで国際金融資本の代表的人物と言えば○○でしょう。
彼の中国に対する発言を追っていくと・・・
【 目次 】
第1章 「日本の地政学」
第2章 「中国の地政学」
第3章 「勝利の地政学」では、
日本が中国に勝つ方法を、
イギリスとドイツの関係から考察します。
第4章 「これから世界で起こること」では、文字通り、
これから世界でどんなことが起こるのかを予測します。
第5章 「未来の繁栄のために」では、
日本が米中覇権戦争で「戦勝国」になる方法、
米中覇権戦争後も繁栄を続ける指針を示します。
日本の地政学
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が有名ですが、地政学(ゲオ・ポリティクス 英geo.politics)とは地理の
英語:geographyと政治の英語.politicsとを掛け合わせた造語です。
読んで字の如く政治には地理の影響が非常に強く出るのです。
例えばサッチャー政権時代の1982年にイギリスとアルゼンチンの間で
フォークランド紛争が起きましたが諸島の所有権を巡っての戦争でした。
一方、地球の反対側に位置する日本とアルゼンチンの間には今まで
戦争や紛争になった歴史は存在しない訳です。
又、外交の最重要項目に同盟締結が有りますが読者の皆様が良く
御存じの様に日露戦争の前に日本はイギリスと日英同盟を結ぶ訳
ですが当時最盛期を過ぎたとは言え世界の覇権国だったチャンピオン
国家イギリスとチャレンジャー国家ロシアがユーラシア大陸を股にかけて
グレートゲームを繰り広げている最中だった事情が有るにせよイギリス
が日本の傍に位置していたら同盟の前に日本が信長の時代に攻め
滅ぼしていたのは間違いありません。
事程左様に政治において地理の影響は非常に強いのです。
ロシアの外交官養成機関「モスクワ国際関係大学」で学んだ著者の
北野幸弘氏ですが1970年生まれなのでソ連が存在していた時代に
留学して、ソ連の崩壊を実体験しています。
このソ連崩壊は日本の歴史で言えば、江戸幕府終焉や第二次世界
大戦の敗戦に匹敵する事件です。
この実体験と大学の専攻をミックスしてロシア在留中に現在は60000部
を超えるメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」を立上げた方です。
https://www.mag2.com/m/0000012950
その北野幸弘氏が、この度12月20日発売予定の新著
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北野幸弘氏のビジョンを戦略の世界観で表わすと
世界観:2050年までに日本が世界から飢餓を無くすのを主導する
政策:21世紀の新しい戦勝国クラブに加盟し日本を自立国家にする
大戦略:「勝利の法則」を外交・同盟構築に生かし日本を戦勝国にする
軍事戦略:地政学の理論から日本を戦勝国にする「勝利の法則」を導く
になります。
確かに戦略の世界観の下の層に有る軍事戦略から一つ一つ実現して
いくと世界から飢餓が無くなりそうですね。
では、ここからは北野幸弘氏自らに語って頂きましょう。
この日本の地政学では、我が国が戦勝国になる方法を「地政学的に」
考察していきます。
2020年の夏、私は地政学を学び直していました。
「シ-パワー理論」のマハン、「ハートランド理論」のマッキンダー、
「リムランド理論」のスパイクマンに代表される米英系の地政学者達を
調べ直していて面白いことに気付きました。それは彼らが語ったことは
「自国の発展」や「自国を守る」ための「政策」あるいは「大戦略」だった
ということです。
「地政学の父たち」の生涯を学び直す中で、私は、「地政学は、国の
進むべき方向性を示す、実践的、実用的学問だ」と思いました。そこで
「地政学的にみると、日本の過去、現在、未来はどうなのだろう?」と
考え始めたのです。そして、誕生したのがこの本です。
P8~P13 序章 国家の大戦略を示す地政学 から抜粋
次にロベルトの気に入った所を述べましょう。
○ 中国は「東洋の○○だ」
地政学的な考察から中国は世界の、あの国と似ています。
そして、あの国の歴史をなぞる様に中国も歴史を刻んでいるのに
驚きます。では、中国の未来も同様に・・・
○ 日米戦争をアメリカが決断した瞬間
アメリカが日本を叩き潰そうと決断したのはスターリン・コミンテルンや
チャーチルのルーズベルト政権への影響力だけでなかった。
現代戦略家のミアシャイマーが述べる日米戦争をアメリカが決断した
瞬間と理由とは?
○イギリスの外交政策
イギリスは、かつては「日の沈まぬ帝国」と呼ばれる覇権国家でしたが
その絶頂期でもヨーロッパ大陸の各国に対しての外交政策は、○○
でなく「オフショア・バランサー」でした。
○100年前西洋で起こったことが東洋で繰り返される
日本がサバイバルする方法を過去の英独関係から学べるのです。
○落ち目のイギリスは、なぜ登るドイツに勝てたのでしょうか?
その理由はイギリスの外交革命にあります。
○安倍総理の功績
2012年11月に「反日統一共同戦線戦略」の発動で始まった日本と
中華人民共和国との最初の戦争を慎重に○○を避け○○を参戦
させる事で戦争を優位に好転させた。それは第二次世界大戦で
○○がした事と同じです。
○親中派バイデンでも米中覇権戦争は終わらない
中国共産党打倒は、もはや議会を筆頭としてアメリカの国論になって
います。ウィグルや香港の人権問題でアメリカは中国に制裁を科して
いますが、共和党だけでなく民主党も賛成しているのです。
○ナショナリストもグローバリストも「反習近平」という現実
ですが、「バイデンはグローバリストだから親中」というのは、賛成
できません。いえ、グローバリストたちは、ある時期まで確かに親中
だったのです。ですが、今は変わっています。
なぜ、そのことが分かるのでしょうか?
グローバリストで国際金融資本の代表的人物と言えば○○でしょう。
彼の中国に対する発言を追っていくと・・・
【 目次 】
第1章 「日本の地政学」
第2章 「中国の地政学」
第3章 「勝利の地政学」では、
日本が中国に勝つ方法を、
イギリスとドイツの関係から考察します。
第4章 「これから世界で起こること」では、文字通り、
これから世界でどんなことが起こるのかを予測します。
第5章 「未来の繁栄のために」では、
日本が米中覇権戦争で「戦勝国」になる方法、
米中覇権戦争後も繁栄を続ける指針を示します。
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