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歴史

平清盛の今後の展開 1

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NHK大河ドラマ「平清盛」も父、平忠盛(中井貴一)から平氏一族の

棟梁の地位を引き継ぎ、第二部に突入しました。

史上最低の視聴率の影響で、最近ではようやっと反日プロデューサー

の意向に反して「王家」や「王家の犬」の連呼がなくなり、まともに

なってきたNHK大河ドラマ「平清盛」。

これからが、いよいよ、佳境です。

クリックすると拡大します。
   ↓
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なぜ、天皇及び平安貴族統治の世が亡び、武士の世になっていくのか。

それは、法王が天皇をないがしろにし、かつ、倫理や理の大本を身づから

崩壊させて、古代日本社会にアノミーを蔓延させたからです。

「gooブログはじめました!本棚の本 片っ端からもう一度読むのだ」

ブログ様のエントリーからこの辺りの事情を転載して皆様と何回かに

分けてシェアします。

では、まず、「小室直樹を読む 天皇恐るべし を読む(2010-2-18)」から
http://blog.goo.ne.jp/ebjimihendrix/d/20100218

下記、文中の人物のカッコ内俳優名の文責は全てロベルトにあります。

転載開始

今回から
小室直樹著 天皇恐るべし  発行ネスコ 発売文芸春秋 1986年刷
を読みます。

前回で 「天皇」の原理 の紹介は終わりました。
しかし、山崎闇斎学派の「崎門の学」展開過程が中途半端に終わりましたので、
補足の意味で今回から 天皇恐るべし を紹介します。

本書の目次から
 1.日本の夜明け、天皇は神であった
 2.神は正統性を定める
 3.教育勅語にこめられた革新
 4.キリスト教の論理
 5・儒教の論理
 6.天皇はキリスト教的神である
 7.天下大乱
 8.日本皇道の失墜
 9.摩訶不思議なるもの
10.天皇が秘める深淵
です。

1から6までは 「天皇」の原理 にも同様な内容が述べられてますので、
「天皇恐るべし」を読むにあたって今回は省略します。

「崎門の学」展開過程についての説明は第七章から始まります

7.天下大乱

この章は、「天皇」の原理 の最終章に少し紹介された、水戸学派栗山潜鋒の
「保建大記」をテキストに古代天皇イデオロギーの没落を語ります。

水戸学派栗山潜鋒の「保建大記」は小室直樹本人も高く評価しています。
小室は語ります・・・

著者が「保建大記」を高く評価するゆえん。それは、優れた社会科学書であるからだ。

この書を、独訳、仏訳、英訳して、ヴェーバー、デュルケム、パースンス
(通常パーソンズと読まれるが小室はパースンスと読む。
彼はハーバードでじかにParsonsから教えを受けているので、彼の読みを正とします)
達に読ましても、同様に高く評価するはずだ。

彼らは、この時代にこの書あるかと驚嘆し本書を絶賛するであろう。
とまで小室は評価しています。

時代背景を挿入しつつ「保建大記」を紹介しよう。

ストーリーは崇徳上皇から

崇徳上皇(井浦新)こそは古代平安朝を滅ぼし、それを大日本帝国に変換させた人物である。
崇徳天皇


王政復古の大号令で明治維新が開始された。
その王政復古のわずか八ヵ月後、まだ天皇は元服もしていなかった、
年号も「明治」にはなっていなかった、五箇条のご誓文も誓われていなかった、
そんなにも早い時期。

慶応四年1868年八月二十五日。勅旨大納言源道富一行は讃岐へ向かった。

崇徳上皇の神霊を京都へ迎えるために。
なぜこの時期に崇徳上皇をむかえる。

新生日本の朝廷がまず成した事は、崇徳上皇の憤りをなごめること、
恨みをとく事、であった。

崇徳上皇に京都へおかえりいただくことであった。
これぞ何よりにも優先して為されるべき事であった。

そも、何者ぞ崇徳上皇。

時代は平安朝末期
保安四年1123年正月 鳥羽天皇(三上博史)は皇太子顕仁に位を譲った、
崇徳天皇である。時に五才。
鳥羽上皇

当時白河上皇(伊藤四郎)がいまだ政治権力を握り、堀川、鳥羽、崇徳の
三代43年にわたり院政を執っていた。
白河上皇


この白河上皇が大治四年1129年に崩御。
ここから皇室内がごたごたし始める。

白河上皇亡き後院政を執ったのが鳥羽上皇。

この上皇、スケベで有名。といってもその当時の上皇はたいていスケベ。

崇徳に譲位した後、剃髪して法皇(僧侶となった上皇)になった。
しかし法皇となり宗教に没入したところでスケベ心はおさまらない。

この鳥羽上皇のお気に入りが美福門院(松雪泰子)。
彼女の言う事なら何でも聞くほどメロメロ。
この美福門院が皇子体仁(ナルヒト)を保延五年1139年に生んだ。
美福門院


鳥羽上皇はこの皇子を天皇にしたいと思った。美福門院もヤイヤイつつく。
ついに永治元年1141年12月、いやがる崇徳天皇を無理やり退位させ、
体仁(ナルヒト)皇子が即位した。

近衛天皇である。ときに三才。

そして、退位した崇徳天皇はまだ、二十三才。
彼は五才で即位し二十三才で退位した。
青年上皇の出来上がり。

崇徳天皇は退位して崇徳上皇になったが、院政は父である鳥羽上皇が
引き続き執る。

崇徳上皇は失業上皇。
この失業上皇ほど危険な存在はまたとない。

古代天皇システムは彼により爆破され吹き飛ぶ事となる。

「保元の乱」である。

それは、いかなる経過をへて形成されたか・・・・・


第七章 天下大乱(2/20)
http://blog.goo.ne.jp/ebjimihendrix/d/20100220

崇徳天皇が皇位を奪われ、鳥羽上皇と美福門院とのあいだの皇子体仁
(ナルヒト)親王が3歳で即位した。近衛天皇である。
永治元年1141年の冬であった。

崇徳天皇は23歳で上皇にまつりあげられた。
しかし実権は鳥羽上皇が握ったまま、為す事も無く過ぎた。

それから14年・・・突然近衛天皇が崩御した。宝算17歳。
近衛天皇は皇子も無く崩御した。

崇徳上皇はまだ37歳。ほくそえんだかどうか・・・


皇位継承は当然鳥羽上皇第一子である崇徳上皇が再び継ぐか、
彼の皇子重仁親王に継がせるしかない。

ところがここに出てきた美福門院
「わが子近衛天皇が死んだのは、崇徳上皇が呪詛したからです」
と鳥羽上皇に訴えた。

鳥羽上皇は美福門院にメロメロ。美福門院のいいなり。
「なにお小癪な崇徳め」といったかどうか。皇位継承レースから
崇徳は外された。

皇位を継いだのは、鳥羽上皇第四子雅仁親王(松田翔太)であった。
後白河天皇である。
後白河法王

美福門院の強い推薦があった。

この人選に公家さんも世人も驚いた。後白河誰?
まったく評判になったことのない親王であったからだ。

しかし、驚きのより根本的な理由は、その相続順序であった。

栗山潜鋒は力説する・・・・
以下「保建大記」を意訳

「皇位ほど貴いものは無く、天人これにすがり生きていける。
ゆえに皇位継承順序ほど大切なものは無い。
 それを鳥羽上皇は恣意的に一婦人の意見によって皇嗣を決定した。
その上、関白忠通(堀部圭亮)までもが美福門院に諂い、こんな暴挙に賛成した・・・」
「皇位継承は天倫の序によって決められるべきで、恣意的に決めるものではない・・」
関白藤原


これが「保建大記」のテーマの一つである。

栗山潜鋒のいう「天倫の序」とは、長子相続法のことである。

長子相続とは相続順位が、父子相続を基本として、兄から弟へ、姉から妹へと
順位が一義的に決められていることをいう。

鳥羽上皇から崇徳天皇の相続は、父(実父かどうかについては異論もある)
から第一子相続である。

崇徳天皇から近衛天皇は、第一子から第八子、兄から弟への相続である。

それが近衛から後白河は、第八子から第四子への相続となり「天倫の序」が崩れる。

皇位継承は日本の根本規範である。
この根本規範が天皇家自らによって壊された。
しかも政権を支える関白(関とは:あずかる 白とは:もうす の意)
忠通までもが共同謀議するとは。

栗山潜鋒の追求が始まる
「自分の家を自分で壊すということであれば、他人がこれを止めさせることは出来ない。
 自壊する国は、人の力でとめる事は出来ない」

これが潜鋒の「保建大記」の要諦である。
彼はいう
「歴史の本を読んできて、ここのところへくると、本を閉じたくなる。
涙があふれてどうしようもなくなる。こういうことは必ずしも昔の
仁人志士だけではない・・・」

皇位継承という国の根本規範が崩壊した。
その他の規範もつぎつぎと融解するだろう。

自壊する国は、人の力で止めることはできない・・・・

社会は大混乱する・・・・・・・

第七章 天下大乱 はこれで終わります

次回は第八章 日本皇道の失墜 を読みます。

転載終了

次回に続きます。
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~ Comment ~

史実無視はいけない 

NHK大河ドラマ「平清盛」は嘘出鱈目の偽造番組です。
勿論、フィクションですから、作り話を挿入することは良いのですが、「平清盛」は根本的なところから捏造しています。

Re: 史実無視はいけない 

> NHK大河ドラマ「平清盛」は嘘出鱈目の偽造番組です。
> 勿論、フィクションですから、作り話を挿入することは良いのですが、「平清盛」は根本的なところから捏造しています。

白川法皇を残虐な人物として描いていた点とかですね。
敬虔な仏教徒だった白川法王は、殺生をきらい、死刑を行わなかった。
中宮賢子の死後は、すけべじじいだった様ですが。
天皇陛下と上皇及び法皇の「天倫の序」を蹂躙したことで、根本規範が解体した
というのが、「保建大記」の栗山潜鋒及び小室直樹の問題認識で、この点をNHK大河ドラマ「平清盛」の
今後の見どころです。
  • #539 ロベルト・ジーコ・ロッシ 
  • URL 
  • 2012.05/06 14:51 
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